A1ノベル

ミステリー、ホラー、SFを中心に、ハズレなしのエンタメ小説!

 A1ノベル主筆作家・田井庸介の書き下ろし作品を中心に、ミステリーやホラー、SFなどのエンタメ小説をお届け! タレントやアイドルとのコラボ企画と共に、小説の魅力が炸裂する!

田井庸介 profile
★第2回 日本エンタメ小説大賞優秀賞「幻想のソネット」(2014年8月)
★第25回 日本ホラー小説大賞最終選考「呪エル・アイドル -Jewel Idol-」(2018年3月)
★第12回 角川春樹小説賞最終選考「地獄のフリルスカート」(2020年5月)

A1ノベル新刊『聖なる殺人ごっこ vol.1』が発売開始!

 A1ノベルの新刊は、田井庸介による青春ミステリー「聖なる殺人ごっこ vol.1」。全4巻からなる本作は1巻ごとに月1ペースで発売され、表紙絵も田井庸介本人がvol.1〜4すべて描き下ろす。謎が謎を呼ぶ衝撃の展開と共に、作家自らが手掛ける表紙絵の世界観にも注目!

聖なる殺人ごっこ vol.1』Kindle版はこちら♪
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A1ノベル第1弾『七篠先生の異様な“七話”』も好評発売中

 A1ノベルの第1弾はノンストップホラー&ミステリー「七篠先生の異様な“七話”」。信任の女性教員が赴任先の学校で七つの異様な出来事に襲われる、セブン・ストーリーの連作短編集。その異常体験の謎が第七話ですべて解き明かされ、遠隔地の未解決事件の真相まで明らかに!

『七篠先生の異様な“七話”』Kindle版はこちら♪

『七篠先生〜』内木志 COLLABO EDITISION版も絶賛発売中

 元NMB48の人気メンバーで、現在は女優として活躍中の内木志が、本作品をイメージして描いてくれたエピローグ・イラストと彼女の寄稿文帯付き「内木志 COLLABO EDITION版」が発売中。内木志のサプライズグッズなどが当たるオープニング企画も開催中!(下記参照)

『内木志 COLLABO EDITION』note版はこちら♪
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《A1Shopオープニング企画》A1ノベル × 内木志

『七篠先生の異様な“七話”』の冒頭試し読み!

 第一話 異様な入学式
 私は舞台の校長を二度見してしまった。
 長い髪が顔にかかり、クシャミしそうになる。
 晴れの入学式の席。新入生を体育館に迎えての、学校長の式辞だ。お祝いの言葉が、いつしかストーカー殺人の話題へと切り替わっていたのだ。
「つい先だっても、高校の女子生徒が男友だちの逆恨みを買って殺害される、という事件が起きています。十代、二十代の殺人動機において多くを占めるのが男女間のトラブル。みなさんも本日より高校生です。恋愛やら異性やらに興味が尽きない年頃だと思いますので、くれぐれも責任ある行動を心掛けてください」
 ちょっと待って、と心でつっこむ。
 入学式のあいさつで出す話題ではないだろう。殺害とか殺人とか、おめでたい席では絶対の禁句だ。今春から本校に赴いた新任教師の私は、校長のキャラクターをよく存じ上げないが、相当失言癖のあるおじさんらしい。
「生徒だけではなく、聖職者とされている教員が、殺人に手を染めるケースも珍しくはありません。だれかれを安易に信用せず、高校生としての自覚を持って……」
 えっ、教師まで持ち出す? しかも教員が殺人って。
 あまりの非常識さに冷や汗が出る。生徒や父兄はどんな顔をして聞いているのだろう。見るのも怖かったが、黒眼だけ動かして反応をうかがった。
 皆……普通だった。むしろ親御さんたちは深々とうなずきながら聞き入っている。新入生が好奇の表情を浮かべるのはわかるとして、周囲の教員たちも妙に落ち着き払っていた。
 焦っているのは私だけ……? 校長の訓示はいつものことだと、あきれているのだろうか。けど、国旗と校旗が掲げられた晴れがましい舞台で、殺害や殺人の連発はないだろう。
「最後にひとつ。我が校からそう遠くない場所に、死亡事故の多い踏切があります。もともと古い塚があったのをつぶして線路を敷いた経緯があり、塚にまつられていた心霊の祟りではないか、と言われています。実際、踏切付近で変な声が聞こえたとか、体を引っ張られた、などの噂が絶えません」
 殺人事件の次は、か、か、怪談話? この暴走どこまで続くの……。
 ふと、地元紙の三面記事が頭をよぎった。この辺りの踏切で、音楽教師が電車に跳ねられて死亡、みたいな内容。女性の顔写真付きで、死に方が謎めいていた……とか。まさか同じ踏切だったりして。